ミリアムハスケルの世界

page2

バロック真珠のおはなし♪

コスチュームジュエリーを宝石、貴石に劣ら
ない装身具の分野に育てた立役者は、
ミリアムハスケルです。

ハスケルは天然石を使わずにどうしたら人
間の力でより美しいジュェリーを作れるか
という事に努力を重ねました。

彼女の創り出したジュェリーの代表的なも
のにバロック真珠があります。２０世紀初
頭の真珠は日本の御木本が養殖に成功
して世界の販売を独占していました。
生産量が少ないためにとても高価でした。

ハスケルはこの憧れの宝石を自分の手で作り出そ
うと決心しました。御木本は球形の真珠のみを商
品としていましたがハスケルはバロック真珠に注
目しました。完全に球形でなく、でこぼこのある
変型真珠は、その当時一部の好事家の目を引い
ていただけでした。

ハスケルは長いネックレスなどは全部球形では面
白くないと考えたのでしょうバロック真珠の開発
に夢中になりました。真珠光沢には夜光貝や真珠
に見られる海の不思議なミネラルをベースにして
シルバー、ゴールド、ブロンズの風合いなどのバ
ラエティを作り出しました。これには日本の真珠
箔メーカーも協力しました。

真珠は養殖によって大量生産されます。ハスケル
のバロック真珠は１つづつ手作りして、この真珠
層を厚くコーティングします。これが天然のバロ
ック真珠にせまる持ち味を出している理由です。

不思議なことにハスケルのバロック真珠は買い物
に行く時でも、パーティーの時にも着用して違和
感がありません。又、夏でも冬でも季節を問わず
に着けられます。光線の強弱や向きなどによって
色調が変化し、表面の凹凸によって陰影があり飽
きがこないのでしょう。

ハスケルのバロック真珠はその上品さと幻想的な
風合いのためいまだに世界のレディを魅了し続け
ています。